味わい |
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香り |
ワイン名 | Lolonis Tryfon Zinfandel |
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生産地 | USA > California |
生産者 | |
品種 | Zinfandel (ジンファンデル) |
スタイル | Red wine |
2014/10/22
(2002)
私が利用しているワイン専門店のひとつ、『ヴィノスやまざき』の「蔵直」(®)で今では取り扱わなくなってしまった蔵元が幾つかある。 最も惜しまれてならないのが、カリフォルニア、レッドウッド・ヴァリーのロロニス・ワイナリー。 ロロニス(Lolonis)は赤も白も各種とても魅力的な味わいでとても美味しかったのだが、中でもジンファンデル。 黒いボトルのそれをきっかけにして、私のジンファンデル熱が始まったのだと思う。 2007年の師走、『ヴィノスやまざき』有楽町店のワイン・バーで私は驚くべき遭遇を果たす。 『ヴィノスやまざき』では当時、ロロニス・ワイナリ一の赤は店内で3種販売していたのだが、見慣れぬ赤いラベルに「LOLONIS」の文字が書かれたボトルがカウンターの上に。 その頃は無茶苦茶ロロニスの各種赤にハマっていたので、勿論、カウンターに立つなり、その向こうの担当スタッフに尋ねた。 そして、噂に聞いていた、プラス1種の希少価値且つトップ・フラッグが、この赤いラベルのジンファンデルであることをその時に知ったのだった。 ワイン名は、(ギリシャから移り住んだ)創業者の名を取り、ロロニス・トリフォン。 それが、期間限定で特別有料試飲出来た。 通常のグラス1杯1,600円(ボトル価 格から算出した1杯の値)がその時は1,200円。 こういう機会でなければ飲めないと思った。 口に含んだ途端、この世のものとは思えない至福の味わいが私の心身を満たした。 美味い! ただひたすらに美味しい。 スタッフにしみじみ感慨を伝えると、その男性スタッフは想いを共有出来た喜びもあってか、私の為に、ロロニスの赤4種を目の前に並べて下さったのだった。 私は、飲食店ではやたらむやみにカメラ機能のあるものを人前に曝し、写真撮影をするのは控えているのだが、その時ばかりは(ワイン・バーに他に客人がいないこともあり)了承を得てから素早く1枚を撮らせていただいた。 当時使っていたケータイがカメラ機能がひどくて、鮮明な画像で申し訳ないのだが、左から、(チラッと見えるのが)トリフォン(ジンファンデル)、(通常の)ジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニヨン、(撮った画像のサイズが合わず見切れてしまったが)レディバグ・レッド(ジンファンデル、カリニャン、メルロー、カベルネのブレンド)。 4種何れのラベルにも、完全無農薬栽培をしているこのワイナリーのシンボルであるてんとう虫が何処かに描かれている(害虫駆除の為に何万ものてんとう虫が放たれている)。 味もラベル・センスもとても気に入っていたワイナリーだった。 ジンファンデルに関しては、ホワイトハウスのディナー用に、黒いラベルのものが御用達状態だったと思う。 価格が抑えられた黒いラベルのジンファンデルも目を見張る程の力強い味わいだったのに、その上を更にいく「トリフォン」の味わいは格別だったなぁ。 以降、数多のジンファンデル100%を味わってきたが、私の中では、この赤いロロニス・トリフォンを超えるものはない。 ジンファンデルはアメリカ固有の品種と言っても良いから、真に美味しいジンファンデルは多分に日本に入り難い裏事情があるのかもしれないが、このロロニス・トリフォンはもう一度、ボトルで味わってみたいものだと思う。