味わい |
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香り |
ワイン名 | Masia Parera Cava Brut |
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生産地 | Spain > Mediterranean Region > Cataluna > Penedés |
生産者 | |
品種 | Macabéo (マカベオ), Xarel-Lo (チャレッロ), Parellada (パレリャーダ) |
スタイル | Sparkling wine(White) |
2015/01/24
2006年の末、ワインの持ち込めるジャズ・ライヴの店で年内営業最後の日の恒例ジャム・セッションに足を運んだ際の当時の記。 ☆ 馴染みのライヴ・スポッ卜に今夜持ち込んだのはカヴァ。 マシア・パレラ・ブリュット。 良く利用する(ワイン充実の)酒屋でプッシュしていたので、1,300円台が1,200円台ということもあり、冷えているものを購入。 美味しい。 カヴァは本当にハズレが無い。 泡は、『ヴィノスやまざき』のクリスタリーノ(現「アルテ・ラティーノ」)程激しくないが、美しい。 ラベルには「Methode Traditionnelle」の表記。トラディショネル方式(瓶内2次発酵)。 シャンパーニュと変わらぬスタイル。 ワインクーラ一無しで飲んだ為、後半は温くなってしまったが、それでも最後まで美味しく飲めた。 写真手前左はピザ。 右は、2日前に丸焼きをたらふく食べたにもかかわらず、チキンの唐揚げ(美味)。 店が年内最終日ということもあり、フードが限定されたのが残念。 ベーシストが加わった21時過ぎ、手の空いたオーナ一店長T氏が同席してくれたので残り2杯分を一緒に飲んだ。 すると、T氏、店のワイン・セラーから1本持って来てくれた。 「困ります」と遠慮したが、「いつも(様々なワインを)御馳走になっているから、たまには」とT氏。 「CONCERTO」という赤のスプマンテ。どうやら、気が抜けて、お客様には出せない状態になっていたようだ。 新しいフルート・グラスに注ぐと、確かに、スパークリング本来の泡立ちが消えている。初めに「シュワーッ」とある程度ですぐに消えてしまうが、飲み口は悪くない。通常の赤ワインか微炭酸といった感じ。 更に気を遣ってくれたT氏、(私が既に一皿食べていたことを知らずに)チキンの唐揚げを持って来てくれたのだが、1本食べた後、事情を話し、顔を見合わせ大笑い。 二人で1年を振り返り、店のこれまでを振り返った。 来年、20周年を迎える。 T氏は顔にこそ出さないが、労苦も多かったろう。その一端を聞くことが出来た。 2本目のスパークリングを間に、二人で話に夢中になったり、感慨に更けていたものだから、ジャム・セッションの後半は殆ど記憶に無し(勿論、ライヴの妨げにならない最後尾席においてのこと)。 でも、多くのお客さんの揺れる背中、その向こうのステージをぼんやりと眺めていると、何とも言えない幸福感に包まれた。 ☆ この店は、今(2015年1月現在)は昨年結婚されたT氏の息子さん夫婦がフロントに立ち、T氏は裏方に専念。でも、私が来店すると、従業員が必ず伝えてくれてる。終演後の会話の慣習は続いていて、私の持ち込みワインがまだ残っていると一緒に味わうことも。 この方のハットと衣服のコーディネイト、その精神性(ダンディズム)がまた素敵。 何度か、ワイン・マーケット『PARTY』(恵比寿ガーデンプレイス)主催の大試飲会や自由が丘のイヴェントの屋外ワインの場に同席していただいているが、笑顔を伴うひとつひとつのさりげない所作(他者への配慮や心遣い)には本当に感心する。 岩手の海岸沿いに暮らす母が震災で3週間安否を確認出来なかった際にも自分のことのように心配していただいた。 生涯の友です。 そして、現在、お見せを任せられているその息子さんも彼が小学生の頃からの付き合いなのだけど、肉親のような存在かな。