トスカーナのサンジョヴェーゼの代表のひとつマッツェイ。 非常に歴史の古いワイナリーで上質なキアンティ・クラッシコやサンジョヴェーゼ主体の高級IGTを次々と世に送り出し確固たる地位を築いています。 ただ意外なことにサンジョヴェーゼ１００％のワインは今まで手掛けていませんでした。 そこで長年の構想のもと今回初リリースとなったのがこのMIX36です。 名前の由来は３６のマサルセレクションとクローンセレクションのブレンドであるということ。 ＊マサルセレクションとは秀逸な結果を残すブドウの樹を選別してその穂木を台木につけて増やすこと。 様々な遺伝子が混在するためひとつの病気で畑が壊滅することも防げる。 また出来上がるワインにも複雑さが増すといわれている。 一方クローンセレクションはひとつの優秀な樹の穂木を植樹することにより同じ遺伝子の樹を増やすこと。 安定したクオリティーの高いブドウの収穫が見込める。 40年に渡るマッツェイの努力により生まれたこの３６種のサンジョヴェーゼをモノセパージュ（単一品種）仕上げるという面白い試みです。 ベリー、チェリーの香り。 サンジョヴェーゼらしく酸がしっかりで、全体的に引き締まっている。 キアンティとはまた違った果実味もあり、面白いワイン。

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