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4.0
サントネイのプルミエ・クリュ、ラ・コムの2000年のヴィンテージです。色はレンガ色がかったルビー、花の香りに皮等の熟成により発生する香りが混じり、角が取れて丸くなった酸、タンニンに程よい上品な甘み、幸せな残像がゆっくりと消えていくような余韻…とか色々書きましたが、要は美味しかった、その一言に尽きます。 夕陽が沈む前のような、ワインとしての寿命を終える前の最後の輝きを感じさせるブルゴーニュの赤には、なかなか出会えませんが、これにはそういうものが少し感じられました。ひょっとしたら、更にもう少しだけ熟成を進めても良いのかもしれませんが、それにより、幾重にも重ねられた薄くて赤いヴェールの向こう側のワインの最後の輝きに邂逅できるのか、それとも単にピークを過ぎた衰えたワインになってしまうのかは試してみないとわかりませんので難しいところです。 こういう表現をして伝わるかどうかはわかりませんが、リヒャルト・シュトラウスの『四つの最後の歌』から『夕映えに』の冒頭のオーケストラの音は、幾重にも重なる淡い赤の色彩が目の前に広がるような曲です。そういうブルゴーニュに出会いたいものです。
テスト63978
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サントネイのプルミエ・クリュ、ラ・コムの2000年のヴィンテージです。色はレンガ色がかったルビー、花の香りに皮等の熟成により発生する香りが混じり、角が取れて丸くなった酸、タンニンに程よい上品な甘み、幸せな残像がゆっくりと消えていくような余韻…とか色々書きましたが、要は美味しかった、その一言に尽きます。 夕陽が沈む前のような、ワインとしての寿命を終える前の最後の輝きを感じさせるブルゴーニュの赤には、なかなか出会えませんが、これにはそういうものが少し感じられました。ひょっとしたら、更にもう少しだけ熟成を進めても良いのかもしれませんが、それにより、幾重にも重ねられた薄くて赤いヴェールの向こう側のワインの最後の輝きに邂逅できるのか、それとも単にピークを過ぎた衰えたワインになってしまうのかは試してみないとわかりませんので難しいところです。 こういう表現をして伝わるかどうかはわかりませんが、リヒャルト・シュトラウスの『四つの最後の歌』から『夕映えに』の冒頭のオーケストラの音は、幾重にも重なる淡い赤の色彩が目の前に広がるような曲です。そういうブルゴーニュに出会いたいものです。
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