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1.0
フレンドリーな価格と見た目(ボトルやエチケットの感じ)。 ウェスタンケープというわかったようでわからないW.O.とウェリントンという期待値を上げる生産地(ディストリクト?ワード?) 要するに掴み所がなく、期待してよいのかどうかがわからないまま、スクリューキャップを開けてみる。 セラーの温度13度程では全く良さが出ない、苦味や酸が目立つどころか、アルコール臭さえ気になる。キンキンに冷やして何も考えずに飲むべきなのか、温度を上げてみるべきなのか。 念のためにグラスは大小を用意してあり、抜栓後すぐに両方に注いで様子を見てみると、大きめのグラスの方が調子が良さそうだ。少し残った小さいグラスから大きいグラスに移しただけで香味が良くなったことから、グラスとの相性がそもそもシビアなのだろうし、どうやら適正温度も高めらしい。 要するにこのワイン、フレンドリーなフリをしているが身のこなしは全くフレンドリーではないのだ。家庭で気軽にというよりはきちんとしたソムリエに扱ってもらうべきワインだ、という衝撃的な結論にたどり着いた。 この価格、装いではその需要はほぼ考えられないし、残念だけれども日本のようなワイン文化では居場所は殆んどないだろう。 無造作に飲むと500円のワインに負けるような1000円のワインなのだから。 唯一考えられるのは、きちんとしたソムリエのいるレストラン系で、グラスワインとして使ってもらうこと。でも1000円以上取ったらボトル価格以上の値段でグラス一杯を提供する、非良心的設定になってしまうので600-800円程度が提供価格の上限だろう。しかし日本でその価格帯でまともなグラスワインを出す店は非常に少なく、険しい道のりしか想像出来ない。 適正温度は16-18℃。グラスはやや大きめのボルドーグラスが相性が良い。 その環境だと、シュナンブランらしい蜂蜜感、スッキリとした酸、仄かな苦味が調和したワインとして楽しめる。 作り手故なのかテロワール故なのかはわからないが、レベルの高さを内包しているだけに、このワインの身分設定が悔やまれる。いっそ立派な外装にしてコルク栓に蜜蠟キャップを被せ、3500円程で世界に放った方が評判は高くなるのではないか。中身は全くそのままで。
テスト36159
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フレンドリーな価格と見た目(ボトルやエチケットの感じ)。 ウェスタンケープというわかったようでわからないW.O.とウェリントンという期待値を上げる生産地(ディストリクト?ワード?) 要するに掴み所がなく、期待してよいのかどうかがわからないまま、スクリューキャップを開けてみる。 セラーの温度13度程では全く良さが出ない、苦味や酸が目立つどころか、アルコール臭さえ気になる。キンキンに冷やして何も考えずに飲むべきなのか、温度を上げてみるべきなのか。 念のためにグラスは大小を用意してあり、抜栓後すぐに両方に注いで様子を見てみると、大きめのグラスの方が調子が良さそうだ。少し残った小さいグラスから大きいグラスに移しただけで香味が良くなったことから、グラスとの相性がそもそもシビアなのだろうし、どうやら適正温度も高めらしい。 要するにこのワイン、フレンドリーなフリをしているが身のこなしは全くフレンドリーではないのだ。家庭で気軽にというよりはきちんとしたソムリエに扱ってもらうべきワインだ、という衝撃的な結論にたどり着いた。 この価格、装いではその需要はほぼ考えられないし、残念だけれども日本のようなワイン文化では居場所は殆んどないだろう。 無造作に飲むと500円のワインに負けるような1000円のワインなのだから。 唯一考えられるのは、きちんとしたソムリエのいるレストラン系で、グラスワインとして使ってもらうこと。でも1000円以上取ったらボトル価格以上の値段でグラス一杯を提供する、非良心的設定になってしまうので600-800円程度が提供価格の上限だろう。しかし日本でその価格帯でまともなグラスワインを出す店は非常に少なく、険しい道のりしか想像出来ない。 適正温度は16-18℃。グラスはやや大きめのボルドーグラスが相性が良い。 その環境だと、シュナンブランらしい蜂蜜感、スッキリとした酸、仄かな苦味が調和したワインとして楽しめる。 作り手故なのかテロワール故なのかはわからないが、レベルの高さを内包しているだけに、このワインの身分設定が悔やまれる。いっそ立派な外装にしてコルク栓に蜜蠟キャップを被せ、3500円程で世界に放った方が評判は高くなるのではないか。中身は全くそのままで。
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