ワイン | Gaja Sperss(1999) | ||||||||||||||||||||
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評価 | |||||||||||||||||||||
味わい |
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香り | |||||||||||||||||||||
詳細 |
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宇多田ヒカルの言葉を思い出した。 「男であり女である。赤子であり老人である。若者であり、子であり、母であり、黒くもあり白くもある。無力であり、無敵である。下品であり上品である。歌うことが大好きであり大嫌いであり…。敢えて自分を『女であり東京に住んでいて若者で…』と定義する事なく、世界全部と繋がろうとする、共通しようとする。 その結果、全部でありながら、自分という一点が明確になるような気がする」 このバローロはガヤの心意気、そんな宇多田ヒカルと同じく、世界に愛されようとする者に、共通するのかもしれない精神、ある意味仏教的な精神を感じた。
テスト69178
帝王バローロ、1999年。この中には薔薇の精霊が住んでいる。 抜栓の瞬間から薔薇と樽香が周囲に溢れ出す。煉瓦色を帯びた艶かしく深いルビーを口に含めば、甘く滑らかなコクにはやはり薔薇。それも様々な薔薇。小さい/大きな、若い/枯れた、そんな幼若壮老から、男性的/女性的、動/静、力強い/繊細、庭園/野生。様々な薔薇が千変万化に香る。 そのすべてを一つに統一した、エレガントで生命力のあるバローロ。
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