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3.0
2011年2月半ば、私も携わった書籍の出版パーティーの後に自宅でワインを飲んでの記。 ☆ 出版パーティ一では、乾杯の際の一杯程度で済ませてきた。 人付合いもあり、勧められたらなかなかそうもいかないのだが、「大病を患っていたもので…」の台詞を使いまくっている(立て続けのジャズ・ライヴで飲みまくっていたくせに…)。 食べ物も殆ど口にしなかったので、帰宅してから、パスタを茹でた。 昔ながらの、具沢山ナポリタンにした。バスタだけでも200gを使ったので、結構な量となった。 合わせた赤ワインは、豪州のリッチランド・シラーズ。 お正月に買った『ヴィノスやまざき』の福袋に入っていた3本の内の最後の一本。抜栓したのは1月下旬だが、五分の二程残していたままだった。 半月以上も経つ訳だが、不思議と、開栓時よりも美味しく感じられた。 ワインは、あちこちでちょこちょこ購入しているので(今夜も1本買って帰った)、ストックが大分増えた。 1本千円で持ち込みOKのジャズ・ライヴを聴ける店は昔からお世話になっているのだが、持ち込み可の店がもっと増えてくれると有り難いなぁ。 私の場合、本当はワインを飲みながらジャズ・ライヴを楽しみたいところがあるのだけど、店のメニュ一を開いて価格を見ると、(実際の小売り価格を知っているだけに)躊躇ってしまう。 で、良く足を運ぶ(お気に入りの)ジャズ・クラブではウイスキ一をボトル・キープしてしまう訳なのだ。 今回の写真で、ワインの後ろにあるのは、南佳孝さんのアルバム『SEVENTH AVENUE SOUTH』(1982)。 自由が丘にかつてあった中古ディスク店でジャケ買いした(南佳孝さんの、ボサノヴァやスタンダードを歌ったアルバムは大好きだけど、このアルバムは、レコード・プレーヤ一がないので、一度も聴いていない)。 私の好きなエドワード・ホッパ一作『NIGHTHAWKS(夜更かしをする人々)』(1942)がジャケッ卜に使われているのである(因みに、件のワインを持ち込める店にもこの絵画が飾られている)。 いつもは玄関の靴箱上のスペースに(パネルに入れて)飾っているのだが、今夜、久々に手に取って眺めてみた。 人気のない通りのBAR。その人工的な灯りとガラス越しの素っ気ない内装。 カウンタ一に三人の客がいる。 こちらに顔を向けているカップルと、背を向けて表情が判らない男。 専門家が観ると、「都会の中に在る疎外感云々」といったところだろうが、私はただ単純に、スーツ&中折れハットという1940年代前半の男達の出で立ちが好きで、更に舞台がBARということで、この作品が気に入っている。 全体的に暗いトーンに映るかもしれないが、孤独を友とする身にとって、不思議に心落ち着く作品でもある。 ★ 俺をわかってくれなくていいさ 心の影なんて 読める方がおかしいよ 髪を変えたら 綺麗になったね 前の方がずっと 好みだったけれど アルトサキソフォン泣くみたいに 淋しい夜は 愛もなしに抱きたがる 男にはなれないさ アルトサキソフォン泣くみたいに ほろ苦い風 誰かの腕で夜明けまで 眠りたい俺だけど 俺をわかってくれなくていいさ 明日の夢なんて 壁にかいた落書きさ 壁にかいた落書きさ [南佳孝『SEVENTH AVENUE SOUTH』(1982)の1曲目、松本隆作詞&南佳孝作曲“COOL”] ★ ☆ ワインの味わいに関しては詳細に書いていないが、この頃に頻繁に登場しているということは、デイリーのシラーズとして気に入っていたのだろう。 リッチランドのシラーズ。 暫く飲んでいないなぁ。 例の如く、当時取った写真(2枚目)がぼんやりとした粗いものなので、1枚目は『ヴィノスやまざき』のサイトから拝借し、3枚目のレコード・ジャケットは改めてまともに撮り直しました。 [2015年3月筆]
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2011年2月半ば、私も携わった書籍の出版パーティーの後に自宅でワインを飲んでの記。 ☆ 出版パーティ一では、乾杯の際の一杯程度で済ませてきた。 人付合いもあり、勧められたらなかなかそうもいかないのだが、「大病を患っていたもので…」の台詞を使いまくっている(立て続けのジャズ・ライヴで飲みまくっていたくせに…)。 食べ物も殆ど口にしなかったので、帰宅してから、パスタを茹でた。 昔ながらの、具沢山ナポリタンにした。バスタだけでも200gを使ったので、結構な量となった。 合わせた赤ワインは、豪州のリッチランド・シラーズ。 お正月に買った『ヴィノスやまざき』の福袋に入っていた3本の内の最後の一本。抜栓したのは1月下旬だが、五分の二程残していたままだった。 半月以上も経つ訳だが、不思議と、開栓時よりも美味しく感じられた。 ワインは、あちこちでちょこちょこ購入しているので(今夜も1本買って帰った)、ストックが大分増えた。 1本千円で持ち込みOKのジャズ・ライヴを聴ける店は昔からお世話になっているのだが、持ち込み可の店がもっと増えてくれると有り難いなぁ。 私の場合、本当はワインを飲みながらジャズ・ライヴを楽しみたいところがあるのだけど、店のメニュ一を開いて価格を見ると、(実際の小売り価格を知っているだけに)躊躇ってしまう。 で、良く足を運ぶ(お気に入りの)ジャズ・クラブではウイスキ一をボトル・キープしてしまう訳なのだ。 今回の写真で、ワインの後ろにあるのは、南佳孝さんのアルバム『SEVENTH AVENUE SOUTH』(1982)。 自由が丘にかつてあった中古ディスク店でジャケ買いした(南佳孝さんの、ボサノヴァやスタンダードを歌ったアルバムは大好きだけど、このアルバムは、レコード・プレーヤ一がないので、一度も聴いていない)。 私の好きなエドワード・ホッパ一作『NIGHTHAWKS(夜更かしをする人々)』(1942)がジャケッ卜に使われているのである(因みに、件のワインを持ち込める店にもこの絵画が飾られている)。 いつもは玄関の靴箱上のスペースに(パネルに入れて)飾っているのだが、今夜、久々に手に取って眺めてみた。 人気のない通りのBAR。その人工的な灯りとガラス越しの素っ気ない内装。 カウンタ一に三人の客がいる。 こちらに顔を向けているカップルと、背を向けて表情が判らない男。 専門家が観ると、「都会の中に在る疎外感云々」といったところだろうが、私はただ単純に、スーツ&中折れハットという1940年代前半の男達の出で立ちが好きで、更に舞台がBARということで、この作品が気に入っている。 全体的に暗いトーンに映るかもしれないが、孤独を友とする身にとって、不思議に心落ち着く作品でもある。 ★ 俺をわかってくれなくていいさ 心の影なんて 読める方がおかしいよ 髪を変えたら 綺麗になったね 前の方がずっと 好みだったけれど アルトサキソフォン泣くみたいに 淋しい夜は 愛もなしに抱きたがる 男にはなれないさ アルトサキソフォン泣くみたいに ほろ苦い風 誰かの腕で夜明けまで 眠りたい俺だけど 俺をわかってくれなくていいさ 明日の夢なんて 壁にかいた落書きさ 壁にかいた落書きさ [南佳孝『SEVENTH AVENUE SOUTH』(1982)の1曲目、松本隆作詞&南佳孝作曲“COOL”] ★ ☆ ワインの味わいに関しては詳細に書いていないが、この頃に頻繁に登場しているということは、デイリーのシラーズとして気に入っていたのだろう。 リッチランドのシラーズ。 暫く飲んでいないなぁ。 例の如く、当時取った写真(2枚目)がぼんやりとした粗いものなので、1枚目は『ヴィノスやまざき』のサイトから拝借し、3枚目のレコード・ジャケットは改めてまともに撮り直しました。 [2015年3月筆]
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