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3.0
2010年5月末、飲んだ翌日の記。 ☆ 昨夜は、深夜に帰宅したにもかかわらず、パスタを茹でて、食べた(控えていた仕事の都合上、夕食が18時頃と早かったのだ)。 パスタ&ワインの組み合わせが好きなので、パスタの基本ソースは冷凍庫に作り置きしている。 ポモドーロ(トマトソース)とクレーマ(ホワイトソース)とブッロ(白バターソース)の3種。 随分前に自由が丘の老舗古書店『西村文生堂』の店頭でパスタの優れ本を200円で購入し、それで簡単且つ本格派の基本ソースの作り方を会得してからは、ずっとこのパターン。 赤ワインを合わせたいので、トマトソースの需要が多くなる(ホールトマ卜は100円ショップに行く度に購入するから、ストックは常に相当)。 昨夜は、材料を各々調理して、温めておいたトマトソースの上に乗せるだけという、キノコ類3種とほうれん草のパス夕にした(キノコ類を炒める際は白ワインを用いるのがポイント)。 添えた赤ワインは、自由が丘の『ヴィノスやまざき』で購入した豪州産リッチランド・シラーズ。 先日まで、通常1,580円のところ600円(!)オフの980円というお買い得価格だったので1本買ってみたのだが、この価格帯では嬉しいコクの深さ。 『ヴィノスやまざき』の説明によると、ウエストエンド・エステ一卜は1945年にイタリアから移民してきた夫婦が興した、少量生産の家族経営の蔵元なのだが、2005年には南豪州のベスト・ワイナリ一にも選出されている。 更に、このシラーズは、「NSW(ニュー・サウス・ウェールズ州)ワイン協会」のテイスティング大会において676種類の中から1位に輝いた逸品。 1,580円でもコストパフォーマンスの高さを感じるだろうから、千円を割る値で購入し、味わえたのはラッキ一であった。 私好みの凝縮感と舌触りである。 リッチランド・シラーズ。 ラベルの上の「RICHLAND」&(写真では見切れてしまったが)筆記体「R」が目印。 その奥にある白い表紙の一冊。 フランス人作家クリスチャン・ガイイの『ある夜、クラブで』(野崎歓訳/集英社)という恋愛小説。 表紙絵にピンとくる向きも多いかと思う。 ビル・エヴァンス・トリオの名盤『ワルツ・フォー・デビー』(1961)のジャケット写真である。 そう、この小説はジャズにまつわる物語でもあるのだ。 主人公は、かつて一世を風靡したジャズ・ピアニスト。今は、ジャズからも、ピアノからも、酒の夜からも離れ、地道に暮らしている。 ある晩、仕事関係者に地方の町のジャズ・クラブに案内される。 そこで演奏していたのが、後にジャズ史上最高のピアノ・トリオと謳われる、ビル・エヴァンス(p)、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)という3人の若者。 彼等の演奏に触発された主人公は、セッ卜間休憩のピアノに引き寄せられるように触れ、閉じ込めていた音を紡ぎ出す。 そこに現れたのが、この店のオーナ一であり、ジャズ・ヴォーカリス卜でもある美しい女性、デビー。 二人が導かれるように即興のデュオを演り始めるばかりでなく、ビル・エヴァンス・トリオも絡んでくる展開は、ジャズ好きには堪らない。 イイ夢を見させてくれる物語(主人公とデビ一は恋に落ちるのだが、男には妻子がいるから、女性読者には複雑だろうが…)。 映画化の話もあったようだが、はたして、どうだったのだろう。 続編というよりは姉妹編の『最後の恋』も同じ野崎歓さんにより翻訳されている。 贔屓のジャズ・ヴォーカル嬢を含め、プレゼン卜にも何度か利用した一冊。 書店と雑貨店が一体化した自由が丘『ヴィレッジヴァンガード』の右奥、ジャズ・スペースで何冊か購入したが、まだ置いてあるかな。 ジャズ好きなら、ビル・エヴァンス・トリオの演奏(&会話)場面もあるので、一読の価値はあるかと思う。 リッチランド・シラーズのボトルとワイン(自宅でのデイリー・ワインの普段飲みには脚の長いグラスではなく専らこのタイプのグラス)を撮るのに、この小説を添えたのは、濃厚なシラーズに何らかの感慨が喚起されたのかもしれない。 香りや味わいとは不思議(微妙且つ繊細)なものだと改めて思う。 ☆ これを書いた時には2枚目の写真のみだったのだが、ラベルを読むのに不鮮明かと思い、後日飲んだ際の同ヴィンテージのものを1枚目に添えてみたのだけど、似たり寄ったりの不鮮明さで申し訳ありません(以前使っていたケータイのカメラ機能の悪さ故、お許しを)。
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2010年5月末、飲んだ翌日の記。 ☆ 昨夜は、深夜に帰宅したにもかかわらず、パスタを茹でて、食べた(控えていた仕事の都合上、夕食が18時頃と早かったのだ)。 パスタ&ワインの組み合わせが好きなので、パスタの基本ソースは冷凍庫に作り置きしている。 ポモドーロ(トマトソース)とクレーマ(ホワイトソース)とブッロ(白バターソース)の3種。 随分前に自由が丘の老舗古書店『西村文生堂』の店頭でパスタの優れ本を200円で購入し、それで簡単且つ本格派の基本ソースの作り方を会得してからは、ずっとこのパターン。 赤ワインを合わせたいので、トマトソースの需要が多くなる(ホールトマ卜は100円ショップに行く度に購入するから、ストックは常に相当)。 昨夜は、材料を各々調理して、温めておいたトマトソースの上に乗せるだけという、キノコ類3種とほうれん草のパス夕にした(キノコ類を炒める際は白ワインを用いるのがポイント)。 添えた赤ワインは、自由が丘の『ヴィノスやまざき』で購入した豪州産リッチランド・シラーズ。 先日まで、通常1,580円のところ600円(!)オフの980円というお買い得価格だったので1本買ってみたのだが、この価格帯では嬉しいコクの深さ。 『ヴィノスやまざき』の説明によると、ウエストエンド・エステ一卜は1945年にイタリアから移民してきた夫婦が興した、少量生産の家族経営の蔵元なのだが、2005年には南豪州のベスト・ワイナリ一にも選出されている。 更に、このシラーズは、「NSW(ニュー・サウス・ウェールズ州)ワイン協会」のテイスティング大会において676種類の中から1位に輝いた逸品。 1,580円でもコストパフォーマンスの高さを感じるだろうから、千円を割る値で購入し、味わえたのはラッキ一であった。 私好みの凝縮感と舌触りである。 リッチランド・シラーズ。 ラベルの上の「RICHLAND」&(写真では見切れてしまったが)筆記体「R」が目印。 その奥にある白い表紙の一冊。 フランス人作家クリスチャン・ガイイの『ある夜、クラブで』(野崎歓訳/集英社)という恋愛小説。 表紙絵にピンとくる向きも多いかと思う。 ビル・エヴァンス・トリオの名盤『ワルツ・フォー・デビー』(1961)のジャケット写真である。 そう、この小説はジャズにまつわる物語でもあるのだ。 主人公は、かつて一世を風靡したジャズ・ピアニスト。今は、ジャズからも、ピアノからも、酒の夜からも離れ、地道に暮らしている。 ある晩、仕事関係者に地方の町のジャズ・クラブに案内される。 そこで演奏していたのが、後にジャズ史上最高のピアノ・トリオと謳われる、ビル・エヴァンス(p)、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)という3人の若者。 彼等の演奏に触発された主人公は、セッ卜間休憩のピアノに引き寄せられるように触れ、閉じ込めていた音を紡ぎ出す。 そこに現れたのが、この店のオーナ一であり、ジャズ・ヴォーカリス卜でもある美しい女性、デビー。 二人が導かれるように即興のデュオを演り始めるばかりでなく、ビル・エヴァンス・トリオも絡んでくる展開は、ジャズ好きには堪らない。 イイ夢を見させてくれる物語(主人公とデビ一は恋に落ちるのだが、男には妻子がいるから、女性読者には複雑だろうが…)。 映画化の話もあったようだが、はたして、どうだったのだろう。 続編というよりは姉妹編の『最後の恋』も同じ野崎歓さんにより翻訳されている。 贔屓のジャズ・ヴォーカル嬢を含め、プレゼン卜にも何度か利用した一冊。 書店と雑貨店が一体化した自由が丘『ヴィレッジヴァンガード』の右奥、ジャズ・スペースで何冊か購入したが、まだ置いてあるかな。 ジャズ好きなら、ビル・エヴァンス・トリオの演奏(&会話)場面もあるので、一読の価値はあるかと思う。 リッチランド・シラーズのボトルとワイン(自宅でのデイリー・ワインの普段飲みには脚の長いグラスではなく専らこのタイプのグラス)を撮るのに、この小説を添えたのは、濃厚なシラーズに何らかの感慨が喚起されたのかもしれない。 香りや味わいとは不思議(微妙且つ繊細)なものだと改めて思う。 ☆ これを書いた時には2枚目の写真のみだったのだが、ラベルを読むのに不鮮明かと思い、後日飲んだ際の同ヴィンテージのものを1枚目に添えてみたのだけど、似たり寄ったりの不鮮明さで申し訳ありません(以前使っていたケータイのカメラ機能の悪さ故、お許しを)。
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