このワインの評判は結構酷評の様ですので、それではと思い今夜はこの子を選んでみました。 抜栓直後は正直「ああ……」という感じです。 その印象をそのまま味わいのゲージに表してみました。 そしてその印象を評価にすると、2.0をつけるのも憚れる仕上がりだと思います。 ピノの繊細さや半眼で物事を眺める穏やかさと切れ上がり、そういったものが全く感じられない印象です。 必要以上のタンニンの主張と、それでいて薄っぺらく飲み干した後に唾液が溢れ出る程の酸味が舌側部に居座る。 輸入時点の管理なのか、販売店の管理なのか、それともそもそもなのかは分かりませんが、抜栓直後に飲み続けてしまうと正直これで2,000円か？と思ってしまいます。 が！ 例え60分でもいいから少し温度を上げて様子を見ると、全く印象が変わることが分かります。 もちろん限度はありますが、分かり易く表現すれば「飲めるレベル」へ変貌します。 相変わらずの薄〜い感じはありますが、それでも酸が落ち着くと同時に必要以上に凝縮感を主張していたタンニンも落ち着きを見せてくれる。 まぁそれでもCPに見合うかと問われれば、正直……かな。

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